変わらない

空き地に立つタチアオイと夕日のドラマチック。僕はシャッターを何度も切った。

東京の象徴、タチアオイ。この頃はまだタチアオイなんて名前は知らなかったし、よく観察してると生きてる要塞のようで最近じゃ不気味に思うこともある。僕はすっかり変わってしまった。人が変わるだけの年月が過ぎて、失ったものを思うと泣きたくなるけど、でも、まだきっとこの場所にはタチアオイがあの頃と変わらずに揺れている。
それを思えば少しは僕も、まだ頑張っていける。
変わらないものに心を留めて、失う痛みに耐えながら、これからも変わっていくんだ。

最近では温暖化の影響で日本の地中海化が進み、ポピーが勢力を拡大している。タチアオイは東京の象徴を奪われるかもしれない、という話を読んだ。

変わらないと思っていたものも変わるかも知れない、この世に変わらないものなんてないのかも知れない。
でも、新しいものも良いものかもしれないね。

あと、小竹向原にはエンジェルトランペット(またの名をキチガイナスビまたの名をダチュラ)とタチアオイばかり栽培している家があって非常に不気味で、僕は全く勝てる気がしない。